ここでは、薙扇の眼前構築で考える事や各カードの採用基準について紹介します。
あくまで私の経験則や検討結果に後付けで理論を添えたものなので、必ずしも正しいとは限りませんが、この考え方に従って眼前構築を行えば、大きく外れた構築になることはないと思います。
ただし、あくまでも眼前構築レベルでの考え方なので、明らかな不利対面と戦う際にはあまり役に立ちませんし、検討次第ではこの考え方に沿った構築とは異なる構築が正着となることもあります。
悪しからず。
各カードの効果や使い方については、ふるよに公式攻略ページの解説が分かりやすいため、そちらを参照してください。
初心者向けのサイトと侮るなかれ、大事なことはきちんと全て書いてあります(自分で各カードの解説記事を書こうとしたのですが、内容がまったく同じになったので、ガチです)。
切札の採用基準
薙扇は切札が特に強力な組み合わせであり、切札によって通常札の構築とゲームプランが決まってきます。そのため、眼前構築の際には、切札の選択から考えることをおすすめします。
カードパワー的に律動弧戟か久遠の花のどちらかは採用することになると思います。
律動弧戟
高いリーサル力が欲しい時や久遠の花が必要でない時にはとりあえず採用しておきましょう。
響鳴共振
実質2/-の攻撃として運用しますが、千歳の鳥が完全な上位互換となるため、基本的には千歳の鳥に加えて、追加でリーサル火力が欲しい時に採用します。
また、ライラの円環輪廻旋やウツロの虚偽のような、間合い操作にAPを要求してくる対応札に対しても有効に働くので、そういった対面では積極的に採用したいです。
音無砕氷
非常に使いやすい軽減対応札でありながら、1/1攻撃でもあるため腐りにくく、枠が余っているなら取り敢えずで採用してしまっても大丈夫です。
薙扇側のリーサル火力が律動弧戟+αで十分な対面で、お守りとして採用したり、リーサル火力が高くノーケアぶっぱされると負けてしまう対面で、久遠の花と合わせて採用します。
ただし、音無砕氷+久遠の花という切札構築にすると、リーサル火力が非常に低くなってしまい、対面の防御力が高いとジリ貧になることもあるため、注意しましょう。
氷雨細音の果ての果て
当たる確信が無いなら入れちゃダメです。
薙扇は3/1や-/1をライフに通してダメージを稼ぐ組み合わせであり、通常札にライフダメージが2以上の攻撃札がないため、相手のオーラを削るのがあまり得意ではありません。
そのため、簡単にケアされてしまうので、わざわざ採用する必要性は低いです。
存在感だけ高めといてください。
久遠の花
大型切札を持っている対面や律動弧戟が有効でない対面(円環輪廻旋を持っているライラや理を持っているカムヰ)で採用します。
大型切札対策として採用する場合、相手のフレアが溜まり切る前に5フレアを用意したいので、早期に切札を使用する戦法との相性が悪い時があります。気を付けましょう。
千歳の鳥
コスパ最強、採用率No.1の切り札です。
オーラ受けの裏目を作るためにほとんどの対面で採用するので、眼前構築で迷った時は採用しない理由を考えた方が早いです。
果て果ての項目でも述べた通り、薙扇にはライフダメージが2点以上の通常攻撃札がないため、オーラ受けの裏目を作っておかないと、3/1や2/1攻撃を楽にオーラ受けされてしまいます。薙扇は通常札の打点が細い組み合わせでもあり、特に薙斬りをオーラ受けされてしまうと打点不足に陥りやすいです。
そのため、千歳の鳥でしっかりとオーラ受けの裏目を用意してあげる必要があります。
無窮の風
八方振りや千歳の鳥などの薙扇にとってキーとなる攻撃を確実に通すためのカードです。
所詮1/1なので、大した理由もなく採用してパカパカ使っても強くありません。
捨てさせたい行動/付与対応札(Turbo switch、防壁、算法など)を対面が持っている場合に採用しましょう。
複数回使用する予定であれば、再起条件を達成しやすくなることと、1巡目の折衝をある程度有利に進められることから、晴舞台もセットで採用することが多いです。
常世の月
他の切り札が強いため、採用率は低いです。
炎Xなどのレンジロックをしたい対面やサリヤのForm:YAKSHA対策で採用します。
検討次第で化けるカードですが、ぶっつけ本番で強く使うのは難しいため、積極的な採用はおすすめしません。
通常札の採用基準
前述の通り、薙扇は打点が細いため通常攻撃札は基本的に5枚全てを採用します。
レンジロックやカムヰに対して禁忌死を狙う等の特殊な状況では抜くカードもありますが、迷ったら攻撃札を入れておいてください。
そういうわけなので、残りの2枠をどう埋めるかを考えてやってください。
見切り
八相になった時の裏目が少なく、これで避けたい攻撃がある対面で採用します。
普通に後退札として使用しても消費APは詩舞と同じなので、腐ることはないはずです。
優先度は低めなので、他のカードを採用する理由が思いつかなかったときに存在を思い出せれば十分です。
圏域
主戦場が間合い2以下の対面やレンジロックをしたい対面で採用します。
晴舞台と同時に展開するとライフを取れますが、後退札としては使いにくい部類に入るため、晴舞台のためだけに採用するのはやめましょう。
衝音晶
ダスト枯れが予想される対面や、リソースが少なく殴り合いに持ち込めば勝てる対面で採用します。
最大3AP分の仕事をするおしゃれなカードですが、攻撃札でも後退札でもない中途半端なカードでもあるため、失敗すると何の仕事もしないカードと化します。
本当に有効かどうかよく確認してから採用してください。
無音壁
最強のしゃがみ札。
ダストが足りるなら採用しない理由がないです(ヒミカとか)。
久遠対策で早期に切札攻撃を使用してくるような対面にも有効です。
跳ね兎
薙扇の持つ後退札の中で最も使いやすいカードですが、八相の強化で石突きを後退札として運用しやすくなったため、採用率は低いです。
APの面では優秀なため、レンジロックをしたい対面や間合い1以下を踏まれる対面で採用します。
詩舞
やれることの多いおしゃれなカードですが、APの面では強くなく、前述の通り石突きを後退札として扱えるため、採用率は低いです。
詩舞で避けたい攻撃を持っている対面で採用を検討します。
オーラ5からでも八相八方を打ちにいけるため、APに余裕がある対面なら跳ね兎よりも後退札としての性能が高い場合があります。
要返し
お互いに何もしなければ理論上このカードと久遠の花だけで勝てるため、相手に攻撃を強要する待ちの戦術で有効なカードです。
相手に攻撃させてダメージをオーラ受けし、次のターンに八相八方で反撃するといった動きが取りやすいため、サイネハーフミラーやミズキと対面した時に採用します。
風舞台
しゃがみ札兼晴舞台の-/1を当てるためのカードです。
このカードで間合い0に着地すれば1ターン限定で無音壁レベルの防御力を得ることができ、次のターンは必ずオーラが3以下になっているため、集中力のみで八相状態になることができます。
正に攻防一体のカードですが-1APカードであるため、伏せて基本動作をした方が良い場合も往々にしてあります。
攻撃札5枚+風舞台+晴舞台という構築が最も火力を出しやすい構築であるため、リーサルラインが低い対面や早期に決着を付けたい対面(終幕が強い仮面Xなど)で採用します。
晴舞台
無窮の風を再起させるために採用するカードです。
1巡目に晴舞台を展開する動きが強く、適当に使用してもAP損はしてないためついつい採用したくなりますが、所詮0APのカードなので、無窮不採用かつ-/1を能動的に当てれる構築でもないのにこのカードを採用してはいけません。
逆に言えば、無窮の再起や打点の底上げなどの目的があるならば積極的に採用すべきカードと言えます。
まとめ
切札:律動弧戟or久遠の花+千歳+自由枠
通常札:攻撃札5枚+自由枠×2
ここまで長々と書いてきましたが、大体上記のような構築になると思います。
明らかな不利対面や変な組み合わせ、オーバーパワーなメガミ(新メガミ)以外ならこの構築で勝てるはずです。
構築ができればあとはプレイングを磨くだけです。頑張りましょう。
あとがき
「薙扇を握りたいけど眼前構築が難しい」という話を耳にしたことがきっかけでこの記事を書くことにした…ような気がします(書き始めたのが大分前なのであんまり覚えてない…)。
この記事がこれから薙扇を握りたいミコトの一助になれば幸いです。
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序破急無視の駄文にて長文乙
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